2011年4月アーカイブ

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本番前、4丁目カフェにて



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ヴァイオリンの弓を軋ませ、拳を宙に突き上げて絶叫し、オーディエンス

を煽り立てる横川理彦がいる。

ベースから弾かれる不思議な揺れとともに、ステージ中央でピンクの

トサカを立てる小西健司がいる。

MacBook Proのモニターを睨みつつギターを掻きむしり、シャウトしな

がら血管を浮き立たせる成田忍がいる。


これは私の知るmode1なのか?

果たして4-Dと呼べるのか?

何かの見間違いじゃないのか?


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いやいや、これが4-mode1というBANDなのだ。

忘れていた。

当日、本番前のリハーサル後、ショップメカノにメンバーと一緒にお邪魔

した際、挨拶していただいたファンの方に、成田氏が

「今日死んでもいいという気持ちで臨みます。」などと、不穏な言葉を

喋っていたのが漏れ聞こえていたが()、こういうことだったのだ。

来場された皆さんは、心行くまで楽しんでもらえたであろうか?

mode1終演後、横川氏が「また、やっちゃったよ〜どうしてこうなっちゃ

うんだろうね〜」とそのお祭り男的キャラクターに自分自身が持て余して

いるのが何とも面白く可笑しい。


ということで、4月23日(土)高円寺HIGHにて「デンシコン 2」は盛況

のうちに幕を下ろした。

関係者各位、及び来場された全てのオーディエンスに、この場を借りて

お礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。


ところで、

突然のショップメカノ訪問とか。

突然のサイン会とか。

突然の曲中断とか()

突然のライブ日時発表とか。

そして

突然の新曲発表発売とか……。

まぁ、でもAngerstrasse

ライブで聴いてくださった方にはお判りのように、素敵な曲だったでしょ?

実はこの曲にはメンバーと極々一部のスタッフしか知らないトンでもない

秘密がある。この秘密は私も横川氏から訊いたとき、流石に驚いた!

でも、絶対口外しないもんね。


下北沢にて




Angerstrasse

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日本語カタカナ英訳すると「アンガーシュトラッセ」とは

「アンガーストリート」という通りの名称らしい。

もちろん、23日「デンシコン2」のライブ当日から発表される

mode1の新曲タイトルである。


申し訳ないが(実は全く申し訳ないと思っていない)私は皆さんより

一足早くこの表題曲を含む3曲入りシングルをミミにする音が出来る。

いわば、役得のようなものであるが、既にヘビーローテーションで数

日前から聴きまくっている。


どう表現したら的確に伝わるのか解らないが、珠玉の3曲が揃ったこ

とだけは間違いない。浮ついたところがない、それでいて聞き込めば

聞き込むほど味わい深く脳裏にメロディが染み渡ってくる。

あからさまな解りやすさを拒み、徐々に、それでいて美しく磨きのか

かった、上質の料理のような楽曲である。

3曲聞き終えるとちょっとしたフルコースを食した気分になるのは、

私だけではないだろう。


老練で独創的な3人のシェフが創った料理を、是非ミミで味わって

もらいたい。


下北沢にて

BLIZZARD DRIVE

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一昨日の深夜、折茂氏と会合。

自ずとしれた「BLIZZARD DRIVE」のデザインデータの引き渡しに、

渋谷のデロリへ向かった。


ちょっと前にも書いたが、「BLIZZARD DRIVE」の中に収められている

楽曲はどれも珠玉の逸品と言っていい出来になっている。

カウンターで呑みながらお話ししていると、あの詩の世界と人物像が上手く

結びつかない。つまりステージや作品づくりにおける氏のパフォーマンスや

空気感と、比較的事務的に或いはプライベートに近い素顔(スッピンという

意味ではない)の氏の在り方は、振り幅が大きいのだ。

アーティストとしてのスタンスがあるので此処では詳しくは触れないが、

知りたい方はデロリに出向いて食事か酒をヤリながら、折茂氏に占ってもら

えばいい。

私などは、如何なる凶相が占われるかもしれないので、恐ろしくてお願いは

出来ないが、この夜も女性客の占いのため席を立たれた。


今年が始まってまだ3ヶ月半、誰しもに多くのことが起こり、想像もし得な

かった方向へ世の中は進んでいる。そういった中で折茂氏から新しい作品で

ある「BLIZZARD DRIVE」のデザイン依頼を受けたことは、一つの自分の

指標となった。是非多くの方に聴いてもらいたい。


話は変わるが、折茂氏もブライアン・フェリーが好きだということも確認

できた。


そして、来週には待ちに待ったデンシコン2での4-D mode1だ。

なにやら新曲も発表発売されるらしい。

表題曲はまだ成田氏が仕上げの料理をしているところだが、今、カップリング

される他の2曲を聴きながらデザインに取りかかったところ。

遅れているのではない。いつも通り、これが4-Dのペースなのだ。


下北沢にて

それでも桜は開く

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所用があり、先週から1週間ほど神戸へ帰っていた。

有り難いことに気温が暖かくなってコート要らずで過ごせたのは僥倖

であった。

新入学の子供達や学生、社会人1年生など、まだ、板に付いていない

制服やスーツに身を包んだ若者を見ると何か明るい兆しを感じずには

いられない。


しかし、その間も東北を中心に関東も地震で揺れ続けていた。

昨日新幹線で東京へ戻ると、何か明るさが足りない。節電で、消灯し

ている照明や電飾が、そう感じさせているのは一目瞭然である。


今、消えている照明や電飾は本当に必要なのだろうか?と思えてくる。

夜を迎え入れないために輝かせ、過剰に明るく、過激に光らせる。

本当に必要なのだろうか?という疑問がこの数週間、頭をもたげては

答えが出ないまま消えていく。


東京も他国や他地域同様の明るさになっただけではないのかと思う。

なんでもかんでも、どこもかしこも、ひたすら昼間のように明るくすれ

ば良いというモノでもないだろう。

暗いところにはそれなりに危険も伴うが、当の本人が注意を怠らずに、

神経を研ぎ澄ましていれば、そういったリスクを回避する能力というか

感も冴えてくるはずだ。


今更、「レベル7です。」などとどの面下げて言ってんだという話で

あるが、多くの犠牲が物語る現実と、多くの犠牲を払う将来への目処が

立たなくとも、それでもヒトはメシを食い、眠り、話を紡いでいくこと

を止めるわけにはいかない。

戦いを止めると言うことは、ヒトで無くなるということと同義であろう。


失うものもあれば、生まれてくるものもある。

生きてる間にすべき事を、やるべき事を、片っ端から為し遂げるのが

信条の私としては、満開の桜の下で、今しなければならないことが有る

ことに感謝をし、それぞれの役割の中で、そうした多くの仲間が普通に

歯を食いしばっているところを他者に見せることなく、黙々とすべき事を

為すという、ストイックなまでのその美しさに感動を覚えたりする。

そして、来年の春にも今と同じように桜は満開に咲き誇るのだ。


下北沢にて


木曜日、Shampooの折茂氏と

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ニューアルバム「BLIZZARD DRIVE」のデザインの打ち合わせで

渋谷のDERORIに出向いた。

自宅を出たときから何となくブライアン・フェリーの歌が聴きたく

なって、「ベイト・ノワール」を聴きながら店へ向かっていたのだ

が、店内に入ってみると、驚いたことにブライアン・フェリーの曲

が、かかっていた。ロキシーミュージックだ。


そういう偶然もあるんだな、と思いつつ、既に画像でラフを見て頂

いたデザインのプリントをお渡しした。


そもそも写真が魅力的な出来の良さなので、Shampooの音世界を

表現するのに、㎜単位のレイアウトと画像のトリミングに拘ること

ができ、デザインとしてかなり満足度の高い、美しい作品に仕上が

ったように思う。

後は、細かい文字校正や、レイアウトの調整と言ったところか。


暫く前に完パケ前の音源も聴かせてもらっている。これがまた、非

常に良い出来である。もちろん、デザインの制作中はこの音源ばかり

聴きながら過ごしているのだが、飽きがこない繊細な音づくりにな

っている。

作品の完成にはもう少し時間が必要だが、是非、期待していて欲しい。


打ち合わせ終了後、神泉近くに在る馴染みのBarで、平日であるにも

拘わらず痛飲してしまった。ひとまず仕事に目処がついたという、

まぁ、区切りということで。


そういえば、「ベイト・ノワール」を聴きながら、折茂氏にブライアン・

フェリー好きかどうか訊こうと思っていたのだが、忘れてたな。


下北沢にて

◇東京電子工場◇

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音楽ライターの小暮氏からメールが来ていた。

どうやらエリアFM放送の番組内で「東京電子工場」という

コーナーを務めるらしい。

以下、本人に了解を得て本文を転載。


「高円寺HIGHの佐藤氏と私がラジオ・パーソナリティを務める新番組

が4月よりスタートすることになりました。

FM西東京のprop氏の番組「teknohauswt」の中の「東京電子工場」と

いう30分ほどのコーナーです。

放送日時は、第1、3、5の隔週木曜日23時より。

コミュニティFMなのでラジオで聴ける地域はものすごく限られているの

ですが、インターネットでも同時配信するので、パソコンやiPhoneでも

聴くことが可能です。

成田さんには、番組のサウンドロゴ(ジングル)とトーク時のBGMを作っ

ていただきました。

ものすごくかっこいいです。

4月7日放送の第1回目の収録では、成田さんに突然電話してコメントを

いただきました。

2回目の放送(放送日は4月21日)では、デンシコン2の紹介をしたいと

思います。


ねっ。

なんか、グッとくるよね。

デジタル好きのテクノ好きには「東京電子工場」ってタイトル

からして「ヤラれた!」ってかんじです。

ジングルも成田忍氏。こりゃカッコええに決まってるわな。

それと今月23日(土)に「高円寺HIGH」で行われるデンシコン2の放送

も気になるな〜。

皆さん是非是非聴いてみてくださいませ。


下北沢にて