2011年1月アーカイブ
昨日は、「旭電会<kyoku-den-e> vol.2」@新宿 レッドクロス_紅布に多数ご来場いただきありがとうございました。
当日券も出ない人口過密ライヴとなったため、皆様にはさまざまな迷惑をおかけしてしまいました。本当に申し訳ありません。
今回のライヴは、そのプノンペン・モデルのマルタさんにお呼ばれして実現したもの。4-D mode1にとって2011年最初のライヴであると同時に、『DENKMAL』発売後一発目となるライヴでした。
「新年一発目だし、攻めよう」
「最初の2曲でフロアを暖めてやるぜ!オレたちの生き様をみやがれ!」
「で、暖めた後は尻すぼみ、みたいな(笑)」
「最後どうする?」
「あ、『錫』あるやん!」
といった綿密な打ち合わせ(ゆるいとか言わないよーに:笑)が前日のリハでは行なわれていまして、そのコンセプトに沿って決定したセットリストは以下の通り。
1. -17℃
2. VERY
-MC-
3. Breath
4. Night Walker(小西新曲)
5. イトケンおもちゃ音から横川・成田スケッチ(新曲)
6. 小西ネタ(新曲)
-MC-
7. 錫(Shaku)
もういきなり1、2曲目からノンストップでパワー全開。
プレイヤーとしての4人の肉体性が全面に出ています。「1、2、3!」とカウントする成田氏。凶暴なヴァイオリンを奏でる横川氏。黙々とベースをプレイする小西氏。土台となるリズムをしっかりと支えるitoken氏のドラム。岩下氏のドラッギーなVJ。これが4-D 2011モデル。
攻めたところで、小西氏が「あけおめ」と1回目のMCタイムに。「勘違いしてたんですが、これがCD発売以降初めてのライヴだそうです。告知はいっぱいあるんだけど」と前置きしたうえで、物販トーク。新作トートバッグを掲げて「多分あと10個くらいしかないと思うんで、殺到して買ってくれたまえ」。おかげさまで終演後には完売いたしました。次回までに追加発注しておきます。
4曲目の「Night Walker」は、小西氏がT.K.M.Fの新作ミニ・アルバム用に作った曲をベースに再構築したもの。本人言うところの「オジサン哀愁テクノ」してました。
演奏はそのまま4人のセッションへと流れていき、2度目のMCタイム。
「じゃあ、最後の曲」(場内:えー!)「当たり前。俺らオープニング・アクトやし」(場内再び:えー!)「というので、もっと観たかったら次のライヴに来るように」(拍手)「言っとくけど長いぞ」(場内爆笑)
というわけで、まず小西氏が4月23日のデンシコン2を紹介。「なんか合コンかと思った。君たち、合ハイって知らんやろ?これるもんなら来てみやがれ」。
続いて横川氏が、5月14日、シャンプーの新作発売記念ライヴ「電子のフローラin 2011」の告知。「年末にファイル交換でシャンプーの新しいアルバムに1曲参加しました。(アルバムのほとんどの曲は)ポップなんだけど、1曲だけ「え、これは!?」って曲があって、ぜひそれでってことで、自宅でノイズの限りを尽くして。ライヴも大体そういうことになると思われます」とのこと。これは楽しみ!
そして再び小西氏。2月26日にドイツ、ライプツィヒのclub1886にて横川氏と行なう4-D ELEMENTSの紹介。「来れるもんなら来てみやがれ。寿司でもおごるぞ。結構うまい」ということですので、卒業旅行などで渡独されている方はぜひ。あと、T.K.M.F.のミニ・アルバムをデンシコン2までには作りたいとのこと。
そして最後は成田氏の告知タイム。
「一つだけ。私がプロデュースしたバンド、ボリスが3月にエイベックスから出ます。ナタリーで取り上げられちゃったりなんかして、これがなかなかすごいです。魂こもってます。人生ウン十年の力を込めてやりましたので、チェックしてください」。演奏だけでなくMCも熱いぞ、成田氏!
本当はここでitoken氏の紹介もするはずでしたが、マシン・トラブル多発でメンバー全員テンパッていたため、紹介を忘れたまま「錫(Shaku)」の演奏がスタート。終演後、楽屋で3人はitoken氏に謝ったとこと(小西氏より報告)。皆様もお許しくだされ。しかし紹介し忘れたのに、物販したitoken氏のCDは完売!あの超絶プレイを目にしたら、そりゃあ欲しくなりますよね。興味のある方はHP(http://www.itoken-web.com/)をどうぞ。演奏終了後、横川氏はペットボトルの水を客席に投げていました。
演奏は攻撃的かつフィジカルに。でもMCはゆるく。
2011年、4-Dはもっともっと攻めていきますよ!
昨日ケータイ端末にメールが届いた。
「タバコ絶対やめねぇって言ってなかったっけ」
もちろんこのブログで書いたことに関して、私がかつて吐いたセリフに
対するクレームに他ならない。
弁解するつもりはさらさらないが、誤解がないように言っておくと、
正確にはタバコを止めるとは一言も誰にも言っていない。
何時でも吸おうと思えば吸えるし、止めたつもりもない。
只、経済的に買えない、ということはつまり吸うことができない…という
論理なワケだ。もちろん、喫煙している他の納税者から、もらいタバコを
するという手もあるのだが、流石にいい歳したオッさんがそういうことを
するとみっともない。
故に「吸わない」のではなく「吸えない」のだ。
もともとタバコを呑まないヒトにとっては、まったくもってどうでもいい
ことなのだが、愛煙家として30年以上をタバコと共にした身にとっては、
この気持ちの持ちようと言うか、怒りの矛先を何処に向けるかというのは、
非常に重要な人生の分水嶺に他ならない。
自分でも驚いているのだが、吸わないことにおける禁断症状は殆どと言っ
てよいほど何もない。何故なんだ?30年も嗜んできたというのに。
強いて言えばコーヒーの摂取量が3倍に増えたことぐらいか?
だ〜か〜ら〜1箱¥250になったら。また吸ってやるよ。
下北沢にて
2010年の10月2日から今日まで、タバコを吸っていない。
既に3ヶ月間喫煙していない。
理由はというと・・・?。特に理由は無い。
只、一箱¥410もする高額商品を毎日のように消費出来なくなった。
そう、経済的に、である。
値上がりした10月1日の夜、馴染みのBarで最後の1本を宣言し吸って
いたら、そんな私を不憫に思ったのか、マスターや常連客から次々もらい
タバコをする羽目になってしまい。翌日朝起きてみると、タバコの吸い過ぎ
で気持ち悪くなって吸えなくなってしまった。
30年間、自らの肉体と健康を削り、家人にも諫められ、仕事場や公共施設
では狭い檻のようなスペースに押し込められ、交通機関の乗り物の中は
もとより、多勢の呑み会・懇親会の類では辺りに気を配りつつ、揚げ句の
果てには空港や電鉄の駅ですら喫煙スペースが無くなって疎まれる。
そこまでして、尚、この国の将来のため、30年間に亘り多大な税を、身を
粉にして払い続けたのである。
何だか馬鹿らしくなったというのが原因なのだろうと思う。
計算すると30年間で少なくとも¥1,620,000を支払っている高額納税者
(って大袈裟だけどね)なのである。褒められることはあっても虐げられる
謂われはないのである。
¥1,620,000あれば、i-Pod Touchどころかi-Padだって、新しいMacだって
買えるじゃないか!それどころか神戸の自宅に浴室乾燥機付きユニットバス
を入れることもできるし、ケータイだってAndroid auに機種変更出来るので
ある。
タバコなんて何時だって吸えるし、酒席の隣でタバコを吹かされることも
全く苦痛ではない。どんどん吸って頂きたい。
しかし私は税金を払いたくないのだ。金輪際ムダ金は鐚一文支払わない!
と決めたのである。ざまぁみろ!である。
下北沢にて
丁度一年前にどうしても観たかった作品の一つが「第9地区」。
所謂エイリアンが登場するSF活劇ものの類に見られがちであるが、実は
そうではない。
「レイシズム」によってもたらされる人間の残虐性にフォーカスした作品
だといって間違いはない。
つまり、類い希なる駄作の「インディペンデンス・ディ」とは全く違う。
そして「E.T.」とも全く違う。
もちろん「未知との遭遇」とも、これまた全く違うのである。
ヒトは違う文化、言語、生活体系、民族に対して、けっして寛容ではなく、
表層的には受け入れるそぶりを見せて偽善者ぶる事は出来ても、その実、
ふとしたキッカケに因っていとも簡単に、それらを「命」と共に奪うこと
を躊躇わない。
名作というより、佳作といった方がしっくりくる作品だ。
登場するエイリアンの立場を置き替えてみると単純に分かり易い。
例えば、「中近東のパレスチナ」「中国の少数民族」「ロシアの少数民族」
「白豪主義の欧米」「キリスト教的価値観の中のイスラム」「植民地化」
「ヨーロッパの移民政策」「インドのカースト制度」「日本でのアイヌや
在日」そして舞台となっている南アフリカでの「アパルトヘイト」。
このような悲惨な現実は、ヒトの歴史の中で途切れることはなく、歴史の
大半がこういった史実によって塗りたくられるのが、また、ヒトの歴史。
現実を、舞台設定の転換によって作品化するアメリカ映画の真骨頂と
いえる。懐が深い。
続編は注意深く作ってもらいたいと、切に願う。
下北沢にて
昨年レオナルド・ディカプリオ制作の映画「インセプション」の事を書い
たが、2本目は同じく話題になっていた「シャッターアイランド」を観た。
これは数人の友人から「あなたの好みの映画だから必ず観るように!」
と非常に強く言い含められていたので、観なければならなかったのである。
めでたい正月三が日に鑑賞するには、少々問題あるかも知れないが、
これがまた、なかなかどうして、前述の通り私の好みにドンぴしゃの映画
であった。
状況設定やストーリーは若干違うのだが「インセプション」もこの映画と
非常に近いテイストである。
レオナルド・ディカプリオは脳内科学に興味を持っているのかもしれない。
リアルとバーチャル、正気と狂気、日常と夢。
対比することによってそれぞれを行き交い、そのボーダーラインが希薄に
なっていく映画が彼のブームなのかもしれない。
賛否が分かれているらしいが、私には非常に良くできた面白い映画である。
「シャッターアイランド」後半のある場面が「インセプション」後半の
ある場面に非常に酷似している様に思えてならない。
その場面に因ってこの二つの映画が何か結びついている様に思えてしまう
のは私だけではないように思う。
「シャッターアイランド」を違う角度から観たら「インセプション」?
てな事は無いにしても、・・・似てるな。
ところで、元ジャパンのベーシスト、あのミック・カーン氏が肺ガンの
ため亡くなられたというニュースを読んだ。
52歳というまだまだ人生半ばである。
残念だ。
ご冥福を祈る。
下北沢にて
私の休暇で一番長いのが、年末年始に掛けての1週間。
今年は、初めて神戸の自宅で過ごすことになったので、年末などは
数十年振りに「紅白歌合戦」なるものを鑑賞したり、家人に合わせて
大人気の「嵐」の番組とかを観なければならなくなった。
「イヤなら観なけりゃいいジャン」というところであろうが、様々な
事情によってなかなかそうもいかない。
しかしTVを観ていても直ぐに飽きてくるので、ならばDVDでも観ようと
3本ほど借りた。
そのうちの1本が「MOON/月に囚われた男」。
サム・ロックウェル主演、監督はあのデヴィッド・ボウイの実子
ダンカン・ジョーンズ。
内容を詳しく云うと面白く無いので伏せるが、月面基地で一人寂しく
仕事をする男のストーリーである。
主人公に及川光博(一人三役)を起用した、中嶋莞爾監督作品「クローンは
故郷をめざす(The Clone Returns to the Homeland)」と非常によく似た
テイストの映画であり、私の個人的な趣味に合致する映画であった。
こういう風に書いちゃうとネタばれしてしまうが、設定はかなり違っている
ので心配は杞憂である。
まぁ、派手なドンパチも無ければ時間に追い立てられるストーリーでもない。
しかし、何か心の中にささくれ立ったものが残る映画である。
観る価値は充分にあると思う。
さて、レッドクロスのライブまで後2週間ちょっととなった。
プノンペン・モデルとの対バンはかなり刺激的なモノになるはずだ。
乞うご期待!!
下北沢にて