2009年7月アーカイブ
毎日レコーダー持って歩き回って、音を収録して
それを元にラフスケッチを日本へ送っている。
今朝もパン屋へ行く道で、でかい音を立てて工事していたので
ハンマー音をレコーディングして、さっきシンセ音とのミックスをして
送ってところ。
日本、とりわけ関西は大雨が降ったりしていると聞くけど
こちらは、先週は雨が時々降ったりしていたけど
今週は晴れている。
昼間歩いていると暑いけれど、夜や日陰は上着なしでは過ごせない。
旧東ドイツであるLeipzigには、改築にはお金がかかりすぎて
放置されているビルが多くある。
そういうのを、期間限定で借りたり、安く買い取ったりして
自分たちで改築を進めているプロジェクトがたくさんある。
この写真のビルも改築中で、一階はすでに終了しており
カフェとライブハウスとして機能している。
明日は、床磨きマシーンが入るらしいので、その音を録音に行く予定
ちなみに、中央にぶら下がっている白い看板は
誰が持ってきたのか、スイスの交番所の看板(笑)
イベント、DRIVE TO 2010のチケット発売日がいよいよ迫ってまいりました。
4-D mode1が出演する10月28日(水)のチケットは以下のように詳細が決定したので、報告させていただきます。
発売開始日は8月1日。カレンダーにチェックをお忘れなく!
DRIVE TO 2010<平沢進プレゼンツ>
10/28(水) 新宿LOFT
18:00開場 19:00開演
料金:前売¥3000 当日¥3500(ドリンク別、オールスタンディング)
出演:4-D mode1、シャンプー、PEVO、中野テルヲ (※平沢進の出演はありません)
チケットは8月1日(土)10:00より、チケットぴあ(0570-02-9999)、ローソンチケットで発売されます。
チケットぴあ及びローソンチケットのコードは次の通りです(Pコードはチケットぴあ、Lコードはローソンチケット)。
Pコード:333-170
Lコード:79966
新宿ロフト店頭(03-5272-0382)でも、8月1日(土)15:00から発売します。
e+での販売はありません。
入場は、通し券、チケットぴあ、ローソンチケット、新宿ロフト店頭販売分、バンド手売り分の番号の早い順からの“並列入場”(←ここ重要)となります。
30日間通し券は完売いたしました!ありがとうございます。
四十数年ぶりにダイヤモンドリングが見える皆既日食が起こった
ようだ。わざわざこの世紀の瞬間を見るために旅行会社がツアーを
組み、軌道上の土地土地で、もう二度と無いであろう狂騒があった
ところも多いらしい。
東京は生憎の曇り空。
ベランダからタバコを吹かしていると、道路沿いやスズナリの
前で歓声をあげてケータイ写真を撮っている人が20人ほど見えた。
ほんの束の間、分厚い雲が切れて日食で欠けた太陽が顔を出した
ようだ。
私はたまたま不定期の休みだったので銀行に固定資産税を納めに
行ったり、コンビニでマンションの火災保険を払いに行ったり、
電気屋さんにエアコンの室外機を修理してもらったり、ケーブル
テレビのリモコンをJ.Comに取り替えてもらったりと、何かと忙
しかった。
今日は、4時から品川で屋形船に乗船し船遊びをするというお誘い
を受けていた。また、明日は、何をトチ狂ったのか会社の偉いさんが
池袋でお食事会をするとかいうのでメンバーに組み入れられていた。
もちろんどちらも仕事絡みであり、自腹である。
何が悲しくてクソ面白くもない老人達と、高額な会食しながらゴキ
ゲンとらなあかんねん、と、ロックなワタシは
「すいません、折角お誘い受けたのですが、なにぶん貧乏でして、
自宅の米櫃も空っぽで、週末の糧を如何しようかと思案する始末でして、
まぁ、そのような案配なんです。タダで飲み食いできるんなら是非
参加させて頂きたいんですがねぇ、うぇへっへっへっへっ」と毅然と
した物言いでお断り差し上げた。
そんなメシ代払うくらいなら、肩こり首こりを緩和してくれるアーク
テージ(テレビで宣伝もしている医薬品です。効くよコレ)買うか、海洋
深層水を買いまんがな。
平日に長期休暇取って皆既日食見に行けるなんてどんな身分なんだろう?
って思いつつ、直ったリモコンでTV見てると、証券情報の番組
をやっていた。その解説の何タラ証券評論家という輩が、金の相場が
殆ど動いてないので、このトレーディングしてる人達は見にいってる
んでしょうね〜。なんて抜かしていた。ヤッパリな!
神よ!貧乏人に幸を、傲慢な金持ちに鉄槌を!
というわけで、嵐の中の皆既日食!
下北沢にて
これもつい最近、飯田橋の駅に向かう地下通路で笑わせてもらった
ポスターだ。
「振り込め詐欺 許さん!」と力強いコピーに涼しく微笑むマツケン。
私は「う〜ん!」と唸って写真を撮った。
見事に何かが欠けているのである。はらたつの次はこれか!って
感じである。なんかここまで見事にずらしてくるとは、少し作為的な
ニオイさえ漂っている。
マツケンサンバしか知らない若年世代はターゲットではない。
つまり、勧善懲悪のオーソドックスなコモディティ化した時代劇に
詳しいお年寄りにだけ向かっているのである。
しかしながら、コピーは「振り込め詐欺」をしている若い世代に対
して放たれているのであり、私などは????…となるのである。
「誰に対しての広告なのか」が重要ではなく、「誰からの広告か」が
キーポイントとなるということに他ならない。いちいち書くまでも
ないけど。
予算的な問題、制作時間の問題、アートディレクター(がいるとした
ならば)の資質、そして、こういった手法をワザと行っているとすれば、
たいしたものである。
戦術的にこの先どこまで続けていくのか、大いに興味をそそられる。
買いかぶりすぎだと思う向きも有るかも知れないが、その判断は
これに続く次作において評価をしたい。
下北沢にて
ところで、ドイツには気を付けて行ってきてください。
それと腰の不調ですが梅雨時が一番多いそうですよ。湿度が高く、
汗をかいて身体が冷えやすくなり、グキッとなるそうです。
航空機のシートには腰にクッションをオススメします。
ハイテク寝たきり老人生活(笑)を送っていた。
あ、仕事はしたよ。杖をお供にね。
ちなみにぎっくり腰は、ドイツ語では"Hexenschuss"らしい。
去年もこの時期、調子悪いまま、夏にドイツ行った気がする
ドルもユーロも下がってる…
来週からドイツに一ヶ月滞在する旅行者には
うれしい限りだけど
売りにする物なんて何にもないこの国の通貨が
強くなる相場って、一種バブルみたいなものか?
仕事の打ち合わせで小伝馬町まで出かけ、その帰り道、
地下道を銀座線の三越前駅に向かって歩いている時に
異様なポスターを発見した。
見ればわかる通り、警視庁の作った啓蒙目的のポスターで
あるが、私はこれを見たとき少し驚いた。そして嗤った。
驚いた点は2点ある。
まず、この写真をデザインモチーフとして選択した理由が
理解できない。
苦虫を噛み潰したような、はらたつらしいといえば “らしい“のだが、
「う〜〜ん?」と呻りたくなるショットである。
この表情は明らかに「追放」されて悔しがっているように
捉えられたからだ。
そして、もう一点はこのデザイン・レイアウトの出来である。
写真の人物がまるで暴力団かのような印象を与えかねない。
私はこれを見たとき、一瞬でネガティブな方向に思考を巡らせた。
無理もない。普通こんなデザインやレイアウト、写真の選択は
しないだろう。
原辰徳といえばWBC優勝監督である。世界一の監督であり、
読売巨人軍(何故かこの球団だけ”軍”なんだね、つまり、軍隊)
の今の「顔」である。読売もチェックしなかったのかな?
制作費をケチってこんな事になったんだろうな。
下北沢にて
先日地元の一番街を久しぶりに歩いていると、面白い看板を見つけた。
「安心おやつ はらドーナッツ」。もちろんドーナッツを製造販売
しているお店なのであるが、最初通り過ぎたときは10人以上の客が
列んでいた。私もついつい興味が出て、酒を呑む人間ではあるが甘い
ものもイケる質なので、月曜日の朝食用にと、3コほど買い込んだ。
添加物を使わない味は素朴な懐かしい落ち着いたおいしさで、看板の
「安心おやつ」というのがそこはかとなく伝わってくる。
後日友人に訊いてみると、他にも店舗をもっているけっこう有名な
お店だそうな。
先日の日曜日も、若い女性達やカップル(もうアベックとは今時言わな
いんだそうである)、それに小さな子供を抱える家族連れ、サラリーマン
などが列んで買い求めていた。
このお店がある一番街は商店街としては寂れていて、下北沢では人通り
が多い通りとは言えず、昔ながらの商店などもまだまだ多い。しかし、
若い人達が比較的安い家賃(とはいっても高いけどね〜)で何とか頑張っ
ている店も多くあり、南口や北口に較べると、もっと庶民的なニオイが
する。そういったロケーションにぴったり嵌ったドーナッツ屋さんと
いうことだ。看板のデザインも素朴な可愛らしさがあって実に良い。
来られることがあれば是非一番街に出て一つ所望してみては如何。
そういえば、今日は七夕なんだな。後30分というところで気付いた。
下北沢にて
先週の金曜日から、市井の話題はMJで持ちきりである。
あまりにあっけなく、そしてどこか納得もしてしまう彼の死は、
全世界数億人の規模でその死を悼む現象となっている。
TVメディアなど、まるでだぼハゼのように喰らいついて離さない。
多くのメディアが、生前彼の人生を食い物にしたにもかかわらず、だ。
残酷な話だと思う。
彼のミュージックエンターティメント業界に残した業績と影響力は、
とてつもなく大きく、また、究極のリスペクトと最高の賛辞で
締めくくられるにふさわしい。
ミュージックビデオ(PVってやつね)の質がまだまだ低かった
70年代から80年代前半、ジョン・ランディス監督に撮らせた「スリラー」の
映像はずば抜けて面白く、また、革命でもあった。
あれを見てつまらないと思った人間はいないのではないか?
もし、いるとするならおそらくその人の感性が異常に低いセイだろうと
考える。なぜなら、エンターティメントとして必要な条件を見事なまで
完璧に作り上げたミュージックビデオ(PVではない)は、「スリラー」
意外に思い付かない。それほどクリエイティブだったということに他ならない。
何度見ても飽きないもんね。
私は、もろブラックミュージック(ソウルとかね)というのは苦手だが、洗練
されたダンスミュージックやブラックミュージックに傾倒する歪なファンクが
好みで、ギャング・オブ・フォーを未だに愛聴しているのも、このことに
起因する。
アーティスト、いや、クリエイターとしての”死”が、これほどの狂騒を
招いた例は私の知る限り3度目だ。
1回目は「エルビス・プレスリー」。2回目が「ジョン・レノン」。
ITなど影も形も無かった時代に逝ったこの二人の死も、全世界的に人々を
悲しませた。
この三人以外にも著名なクリエイターの急逝は数限りなくあるが、好き嫌い
は別にして、単なるセックスシンボルではなく、これほど文化ムーヴメントに
多大な影響を残した人物となると他には見当たらないように思う。
エルビス・プレスリーは黒人音楽から生まれたリズム&ブルース(R&Bと
かって出鱈目ほざいてる歌謡歌手のうたじゃないよ)に憧れ、ビートと
パッションを持ち込み古い体制から嫌われた。ジョン・レノンもリズム&
ブルースに反体制のメッセージを堂々と持ち込み、政治体制から嫌われた。
そしてマイケル・ジャクソンは生まれながらにしてリズム&ブルースを体現
できた天才であったが、肌の色、つまり人種差別の体制に嫌われた。
彼等のような傑出した才能を持ちあわせた天才は、図らずも創り上げた
自身の作品でしか、その想いを伝えることができない。
それは宿命といっても差し支えがないほど、厳しく自己に降りていく悲しい
作業を伴うのだろう。だから、平凡な人間にとっては奇異に映る言動が、
そのことに対してのバッシングを招き、他者への不信に繋がっていく。
そういった連鎖こそ天才の天才たる所以であろう。そういった人物達と
同時代を生きることができた事は誇りに思っていいのではないか、と考える。
下北沢にて