2009年9月アーカイブ

FOLD

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夏から暫く忙しくて文章を書く事が面倒で仕方がなかった。

気がつくと既に秋になり、そういえばエアコンも使っていない。

元来こうやって何か文面をしたためるという作業は、エネルギーが

要るし自分に合っていないとつくづく感じているのであるが、

時たま発作を起こしたように書き留めておかないと気が済まなく

なったりする。ブログという作業にあまり思い入れがないから出来るワケで、

ミ●シィやそれに類するチャットでのやりとりなど、私にとってはかなりの

苦痛を伴うのは、しなくても解っている。

そう、インタラクティヴは疲れる(笑)。

しかし、仕事となると別で、理路整然とした企画書などを仕上げるために

文章を捻り出さねばならない。長年の間に染みついた習慣なのかもしれないが、

喰っていくためのビジネスとなると話は変わってくる。

一日平均15通のメールと、30通話の電話と、10回以上Faxのやりとりを

しなければならない。「じっくり考える」というより「すぐに判断する」

という事がどうしても求められる。

疲れるわけだ。


2週間ほど前に高校の頃の友人からメールが入った。

内容は同級生の訃報を知らせるものであった。しかし私は名前も顔も覚えて

おらず、その頃の卒業アルバムも何処へ行ったか定かではない。

ひょっとしたら捨ててしまったかもしれない。

何時の頃からか、過ぎてしまった過去にはあまり執着しないようになった。

レコードやステレオ、書籍など殆ど売却或いは廃棄しているし、本などは

読んだ端から下取りに出している。衣類も自分にとって必要なアイテム数

さえあれば問題ないので、極端に増えたりしないし、家具や調度品、食器、

等も少なければ少ないほど気が楽で良いし生活スペースが豊かになったように

感じる。

春にtrayで開催した作品展で、展示した大昔の4-Dで作った作品なども、全て

それを持つにふさわしい方に引き取って頂いた。もう私にとっては必要のない

ものなのだと判断したからである。


先週土曜の深夜に馴染みにしているBarに少しだけ立ち寄った。

マスターが私の注文を取ってから沈痛の面持ちで語った。

「●●さん昨日の7時に亡くなられたそうですよ」

亡くなられた方はマスターと同業で私も幾度となく面識があり、多岐に渡る

知識と会話の妙が素晴らしい、人当たりのよい人物であった。

そこまで病状が切迫していたとは思いも依らなかった。

たまたま客が退けた後で私しかいなかったからマスターは云ったのだが、

身近に善くしてくれた人物がスッと消えるように他界するというのは、

それはそれで心の中に何か澱のようなものを残し、自分自身の中に

何かを重ねる作業を伴う。

もし、このことが家族の立場であれば尚更だと考える。


夏場にボランティアで、神戸にある中学校の地域組織のためにロゴマークや

グッズのデザインを興した。好き好んで引き受けたワケではないのだが、

名指しで指名されたのと地元に少しでも貢献出来ればということで、

自分を説き伏せ引き受けた。

しかし、手を抜くどころかそれなりの企画書まで作り3案も提出したところ、

2案を並行して使用する?ということになったようで、既にグッズ(ブルゾン・

ポロシャツ・キャップ・スポーツタオル)に展開しているようだ。

因果な性格だなぁと…つくづく感じ入る。


下北沢にて


ワールドカップ?

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サッカーである。

先日のオランダとの親善試合、今日のガーナ戦といい、岡田ジャパン

とか呼ばれている日本A代表がこれだけ弱いとワールドカップを辞退

した方が恥をかかなくて良いのではないかと思えてくる。

私はサッカーには詳しくないし、競技としても野球ほどこなした経験

がないので単なる愚痴にしかならないが、野球などと違って競技を映

像で俯瞰して中継を観ることが出来るので、素人でも解る事が多くある。

点を取れる選手を出さず、「全員で守り、全員で攻撃する」という監督

の戦術とも呼べない発想があまりに貧困だ。

パスを繋いだり、バックパスしたり、反則をもらってセットプレイする

しか脳がないのなら、ボールを蹴る醍醐味や攻撃のカタルシスなんて

望むべくもない。たった今気の緩んだガーナの2軍に4ー3と勝ち越し

たところだが、オランダの新聞が書いていたように、ストライカーと

して本田を活かすことができない日本のサッカーは魅力がない。

守っているだけでは勝てないのだから。森本が代表の招集に魅力を感じ

ないのも解る気がする。点を取る単純な作業を無理に複雑にして、個人

技をないがしろにしているからだ。

日本のサッカーはアジアでは通用しても南米やヨーロッパには確実に負ける。

オランダ戦は3年前のオーストラリア戦を観ているかのように、同じ負け方を

している。3年前と同じような戦略にまんまと嵌って、シャットアウトまで

されてしまった。世界レベルで見れば、日本のサッカーの弱点は大きな穴と

して見えるのだろう。

明日のスポーツ紙は日本大逆転!とかって盛り上げるのだろうが、

小学生の試合のような親善試合に出ていた選手達が一番実力と戦術の違い

を感じているのだと思う。

このままでは予選リーグで1勝出来るかどうか疑問である。


我の強いストライカーを村八分にするマスコミや指導者がいるようでは、

誰も自分でゴールを決めようとしない。俯瞰して物事を見る目をサッカーの

指導者には養ってもらいたいものだ。サッカーは点取りゲームなんだから。


下北沢にて

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