press_4dmode1: 2009年1月アーカイブ

天狗祭り

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早いもので本日をもって1月も終わり、一年間の12分の1が過ぎ去ったと

いうことになる。

昨夜は仕事を早々に切り上げ、仕事の同僚が気になって仕方がないという

恵比寿のBarに食事もせず飲みに連れて行かれた。2杯ほど呑んですぐに

帰ったのであるが、食事をせずに呑んだので、小腹が空いてしかたがない。

ということで、そのまま再度下北の馴染みの店で呑んだ。

そして、朝起きてみると嵐のような雨風。天気予報では午後からは治まると

でていたので、家事を済ませて街中に繰り出すと、なにやらお囃子の音が

鳴り響いて楽しげである。

「天狗祭り」である。毎年この時期には8日間ほど東京を離れ、神戸に帰って

いるので、見たのは初めてだったのだが、下北沢で何故天狗なのか?

高尾山じゃないのか?という素朴な疑問を解消するためにその由来を調べると、

下記のように記されていた。


[天下一天狗道中の由来]

明治初年頃、原堪山大和尚が十一面観世音を祀り、

世の中の邪気を祓い、浄化に努めたのが始まりと云われ、

その後大衆一体となり、厄除け開運等、縁喜大吉祥礼の

節分を催し、「天下一天狗道中」として、今も尚、続く奇祭である。


ということらしい。

夏場に此処で書いた「天狗ビール」のネーミングも、このお祭りに由来する。


今、世の中、日本だけでなく世界中大変なことになっている。

メシが食えない、住まいがない、生活出来ない……。


天狗でも河童でもぬらりひょんでも何でもいいから、この充満した邪気を祓って

取り除いてくれないだろうか。総理がひょっとこではどうにもこうにも…。


下北沢にて

2009天狗祭り.JPG

決められた方向からの視点

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私達が知っている歴史(お勉強とか、それぞれの国が公的に

認めているという歴史ね)っていうのは、当然の事ながら、

一方向からそれを作ったものにとって都合の良いものに

なっている。ということは周知の事実であって、一階層で

しか歴史は語られないし、それ以外の経過が認められること

は有り得ない。

つまり、多方向からフェアに見られ、多層的で誰もが納得

している歴史というものは基本的に存在することが許され

ない。

それはヨーロッパでも、アメリカでも、パレスチナでも、

大陸でも、日本であっても同じように一方向からしか見る

ことを許されてはいない。

要は視点が定められていて、イデオロギーや宗教、はたまた

経済状況、国策・国益に寄って歴史は作られる。


決して淡々と真実や事実を積み重ねただけのものではない。


そのような歴史的な側面の読み方を身につけると、バラク・

オバマのアメリカンドリームというのは実に良くできた寓話

であり、単純な精神構造を持たされた人達や、虐げられてき

た民族にとっては、途方もない神話になる。

別の言い方をすればジョージ・ブッシュの残した「負の遺産」

を他国に押しつけ、無かったことにするための最後の切り札、

映画のヒーローにならなければならない。その物語をどう演出

していくのか、大いに興味をそそられる。


不況という生活者にとって残酷な脚本は、私達の頭脳を否が応

でもフル回転させ、知恵を振り絞る事を要求する。

ある意味マゾヒスティックな最大限の負荷がかかってくるので

あるが、それはそれで、おそらく「楽しい」事なのである。

一番つまらないのは「金さえありゃ何だって出来るし手に入る」

事であって、そこには「知恵」は必要ない。

「知恵」のない世界には興味そそられないもんね。


下北沢にて

歴史的な一日

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もちろん、アメリカ第44代大統領バラク・オバマ氏就任式の事

なのであるが、アメリカという国家の演出力や言葉の豊富さには、

やはり、舌を巻く。

実写版ハリウッドムービー。良くできたストーリーである。


日本で自民党から民主党に政権が変わったとしても、国内の

マスコミでさえこれほど注目はしないだろう。

アメリカは「Change」というバラク・オバマの魔法の一言で

大きく動いたが、日本人、特に老人は「変化」を拒絶するし

それを好まない。

だから、誰がどの政党が実務をとっても大して変わらないことを

我々は既に知っている。

だが、この不況の貧しさの中で、小林多喜二の「蟹工船」が売れたり、

北方「水滸伝」が支持されたり、三国志を題材にした映画「レッド・

クリフ」がヒットしたりと、国内の若い世代が覚醒しはじめている

兆候が見られたりもする。

分水嶺というか分岐点。

折しも革命家「チェ・ゲバラ」を題材にした2本の連作映画がタイ

ミング良く封切られているのも何か偶然とは思えない。

急逝した有名なアクターが言った言葉で、

「この世に偶然なんてないんだよ。全てが必然なんだ」

という語録がある。そのとおりだと思う。


次世代の優秀な政治家が存在するとしたら、その人物はネットを

巧みに使い、多くの人心を捉える手法を編み出さねばならない。

今朝、目黒駅の西側で”佐藤ゆかり”というTVでよく見かける議員が

街頭演説を行っていたが、もう、そんなマスターベーション的

パフォーマンスでは、誰も振り向かないこと判らないのだろうか?

と思う。

液晶画面の中で”ひょっとこ顔”が消費税率の引き上げを嬉しそうに

宣っているが、我々の負担が増えるだけに過ぎない。経済は冷え込む、

無策と一緒。

「変化」するわけがない。

なぜなら歴史的に見て圧政を敷く強烈な独裁政権か外圧でしか、

日本が「Change」することはないのだから。

バラク・オバマの外圧に期待するか〜。


下北沢にて

1/16セットリスト

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1月16日のライヴにご来場いただいたみなさん、ありがとうございました。

4-Dからのお年玉として、出来たてホヤホヤの新曲をさっそく披露させていただきました。

セット・リストはこんな感じです。

     ↓

浅草エレクトロ@浅草KURAWOOD 2009/1/16

 

1.EN PLUS(新曲)

2.花魁騒動花祭(新曲。「おいらんそうどうはなまつり」と読みます。命名者は小西さん)

   MC

3.Parallax

4.MODE F(新曲)

   MC

5.Aeril(新曲)

 

約50分強、ガッツリとやらさせていただきました。

ライヴ中のMCで小西さんがおっしゃっていましたが、新曲はまだスケッチ段階のものです。

タイトルやアレンジなどは今後さらなる変化が予想されますので、お楽しみに。

 

ぢつわ

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朝の新幹線で大阪→ドイツ語、夕方庵へ戻って来た。
本当は夜からクラブ行く約束してたんだけど、なんだか
風邪っぽい気がするので、取りやめてダラダラモード…
数日前のど痛かったし、ちょっと大事を取った。。
今回は、天津君達が来てくれる前ってか、初日からいきなりPCが大不調だった。
ライブ仕様と同じ条件で、三台のPCを同期させ、それぞれのPCから思いついた音を
出しながら、スケッチを進めるのだけど、今回コニシPCは繋いだ途端にブルースクリーンへと落ちた。
Virus(楽器でない方のね)を疑ったり、ハードウェアの不調を疑ったりしたけど
すぐには解決しそうにないので、横川の別のPCを取りに行ってもらい
それでスケッチ作業も、ライブもやった。
ライブ前日には復帰したように見えたのだけど、確かでない物をしようするのも
危険度高すぎるので。
結局原因はわからないままで、庵に持ち帰ってもそのまま動いているので
不調だったPCでこれを書いている。

スケッチは、結構30年前?何故かあちこちで僕らの音楽を形容するのに使われた
Electro Funkってのが、30年後にして当てはまるようなものが出てきたりした。
まだまだ、何回かスケッチのセッションを重ねて、
その後にどのスケッチを曲にまとめ上げるかを決める。
この方法は前回も同じ。
採用されなかったスケッチは、きっと忘れ去られるのだと思う
今回も。

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浅草

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昨夜、「浅草エレクトロ」にお越しいただいた皆様、

有難うございました。

私は少し遅れて会場入りしたんですが、いろいろと

機材関連のトラブルとかあったようで、メンバーは

チョイへこんでましたが、それなりに次回作への布石

というか、片鱗は垣間見えたライブだったと思います。


次回作については未だ詳しい内容は発表出来ませんが、

来て頂いたお客様の中から、

「あの曲は次回作にはいるんですか?」

「あの曲は必ず入れてください!」

という声もいただきました。

お客様の声を代弁して、私の方からきつくお三方に

「あの曲」を挿入するようお願いしておきます。


そして来てくださったオーディエンス、メテオール、

SOUKI、浅草KURAWOODのスタッフにこの場を

借りてお礼の言葉を贈りたいと思います。

有難うございました。


下北沢にて

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夜空に東京タワーの輝き

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明日に浅草でのライブを控え、mode1はどうしているかというと…。

これまた一昨日からレコーディングに明け暮れているわけですな。


で、仕事帰りに様子見に行ったというわけで、東京タワーの近くに

あるスタジオで、横川氏、小西氏の両名は音源の作り込みや整理に

勤しんでいるのが下の写真。


で、私が訪れた時には成田氏は別件の仕事で中座しており、8時頃から

東京タワーのライトアップを眺めながら、近くの中華料理屋へ。

水餃子や春巻き、エビちゃんチリソース(何故か”海老チリソース”では

なくメニューには”エビちゃん”と明記されている)等をいただき、

再びスタジオへ。


で、何をレコーディングしているのかというと、これまた、実を言うと

自作のアルバムの制作に入ったというわけで、つまり2009年中には

リリースしたいと思っております。わかんないけどね〜。


で、たった3日ほどで8曲くらいの大枠が出来てまして、4月とかにも

レコーディングの予定を入れるつもりなので、「いったい何曲作る

つもりなの?」的状態は今回も継続中!


で、明日の浅草でのライブですが、できたてホヤホヤのナンバーが

数曲お披露目されるようです。

乞うご期待!!


神谷町にて

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渋谷で濃厚・後味さっぱり

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昨晩、渋谷Songlineで横川氏と個性溢れるミュージシャンの

ライブが行われた。

メンツは、エミ・エレオノーラ、Yen-Chang、スティーブ・エトウ

という、強者だらけの異常に濃厚なメンツ。

渋谷Songlineは渋谷のNHK近く、宇田川町にあるカフェっぽい

ライブハウス。

通りを挟んで目の前にはクレストンホテルがあり、このホテルは

私が東京出張の折りに常宿としていたビジネスホテルである。

この辺りは渋谷の中心街から離れ、風情がある佇まいの街並みで、

そこかしこに穴場的な飲食店が点在している。

で、ライブのリポートであるが、

第1部は横川氏とエミ嬢のセッションから始まり、2〜3曲演奏した後、

スティーブ・エトウ氏が絡んでトリオで演奏。

のっけからエミ嬢とスティーブ・エトウ氏の掛け合いに笑わされ、

それをニタリニタリと薄笑いを浮かべた横川氏がオーガナイズしていく

という寸法。

10分休憩の後、横川氏とYen-Changのセッションで第2部がスタート。

相変わらずの渋さ溢れるアジアンボイス。すげぇ、カッコいい。

途中でクイーン・オブ・セレモニーのエミ嬢が参加し、Yen-Changと

のセッションが始まる。VOICE&VOICEの掛け合いは予想もしない

下ネタ(笑)絡みで進み、どんどんヒートアップしていく。

そして最後は4人で音の抜き身勝負のような大セッション。

小さなリズムが大きくなって更に加速していく。


終演後、横川氏に訊くと

「もちろんリハーサルしてないよ」と宣う。

それにしても、全てが即興なのでリハーサルが必要無いのは理屈として

判りますが、クオリティとテンションのこれだけ高い即興が出来るのは、

やはり、このメンツだからなんだろうな。


新年早々、コクがあって異常に濃厚なンだけど、後味さっぱりのライブ

ごちそうさまでした。


下北沢にて

辿り着いたら

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この年末年始は、いろんな人達と会える機会となった。

いうまでもなく酒を飲んだのであるが、

4-Dのメンバー・スタッフはもちろんのこと、さまざまな

かたちで4-Dを支えてくださるかた達、仕事関連、神戸での

友人や呑み友達、お店関連、東京での友人や呑み友達、

お世話になってるお店のかた達、また、デザインの教え子達…。

数え上げればキリがないが、それぞれ一緒に過ごせる時間は 

ほんの数時間で僅かなものだが、その僅かな時間が非常に濃密で

かけがえのない時間のように思えた。そして自分にとって最も

重要な家人達の存在も忘れてはならない。


こういった人達との繋がりが無ければ、私のような適当人生を歩む

ものにとっては、社会との接点を保つことができないのだなぁ、と、

つくづく感じ入る。

悲しいことを悲しいと感じない。寂しさを寂しいと感じない。

嬉しいことを嬉しいと感じない。そういった、明らかに何かが

欠け落ちていると感じる自分にとって、

「そこに居ていいよ」と言ってくれる人達の存在はあまりにも大きく、

そして有難いものなのである。

財産とか人生とか言えるものは、私にとってそういった人達のことを

指すのだとここ数年思っている。思っていると言うより、そういう

考えに辿り着いたと言うべきか。

何れにしても有難いことに代わりはない。


1月16日には、また、そういった仲間や友人達との会合が待って

いると思うと、何故か心が満たされる感覚を覚える。

10日後ですが、浅草で未だ見ぬ何かに出会えることを願いたい。


下北沢にて

2009開始

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明けましておめでとうございます。


新年明けて早々に例年にない悪いことが次から次へと

我が身に降りかかる。


例えば元旦早々に焼肉をするというのでホットプレートを

取り出したが、どうしたわけかスイッチが入った状態で

セッティングしてしまい、プラスチックのプレート収納ケース

がドロドロに溶けてしまい、使い物にならなくなったり。

自宅マンションのウォシュレットから温水が出なくなって

しまったり。網戸の建て付けに問題があり、ガタガタ動かして

いるうちに金具が金属疲労で破損したり。とまぁ、こういった

細かい不幸である。


今日は今日で何故か神戸から東京への便を朝の7時と夜の7時を

完全に思い込み間違いをしていて、シャワーを浴びていた9時半

頃に気がついて確認してみると、搭乗するはずだった航空機は既に

羽田に着いていた。慌ててJALに連絡してみたが、時既に遅し。

全便空きがないとのオペレーターの言葉。あ〜あ〜…。

しようがないので、新神戸駅までと、タクシーに飛び乗っては

みたものの、ケータイを充電器に差し込んだまま自宅に忘れている

のに築きUターン。タクシーを待たせて再び新神戸駅へ。

いい加減うんざりして、「のぞみ」に飛び乗ったが、折からの帰省

ラッシュ。品川まで2時間40分通路に立ちっぱなしである。

夜の便で東京へ戻る事を信じて疑わなかった身としては、昨夜、

友人達と飲み明かし、痛飲していたため、二日酔いは全くない

にしても、体力は低下しており、この帰省ラッシュはかなり堪えた。


初詣ということで、実家近くの「柿本人麿(かきのもとひとまろ)神社」

に詣で、例年にない100円ものお賽銭を投げ入れたが、私に御利益は

今のところまったくもって、無い。馬鹿にしてんのか?

私は無神論者なので、苦しいときにしか神頼みしない。それがいけ

ないのか?

写真は「柿本人麿神社」の境内東にある茶店で、甘酒と関東煮(おでんね!)

が名物なのだが、これがやたらと美味い。絶品である。

しかし私がこの写真を撮るのに手間取っている隙に、ちくわ半分とたまご

半分を除く全てを、家人にたいらげられた。(左から伸びている手が

その張本人)

ついてない2009が始まった。


下北沢にて

甘酒おでん.JPG

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