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坂本宰の影「42」第6幕をplan-Bへ見に行った。
横川理彦氏が音楽で協演。
会場が暗転すると目を開いているのか閉じているのか定かではない
闇に包まれてパフォーマンスは始まった。
暗闇の中に耳を澄ますと、水滴が滴り落ちる音が心地良い残響を残して
聞こえてくる。そして聴く者の心象風景のような光の線が、薄ぼんやりと
浮かび上がってくる。
坂本宰の影は、光を操り移動し、膨張し、収縮し、回転し、闇に消え、
またシルエットを浮かび上がらせる。時に横川氏の紡ぎ出す極上の音響に
抗い、繋ぎ止め、リズムに同期する。
一瞬一瞬がその時ににしか表現できない光と影の残像と、音の残響。
非常に美しく、また唯一無二の世界観。
見ることが適わなかった方達は、後悔する素晴らしい即興である。
この二人の組み合わせは、本当に生まれてくる作品の質が高く、そして
見聴きする者を異次元へと誘う。
来週の月曜日、8月29日には坂本宰の影「42」第7幕が独演される。
http://web.me.com/sakamotoosamu/
下北沢にて