赤いシャツ

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夏だから暑いのか。

暑いから夏なのか。

そんなことはどうでもいい。

「暑い」ということが私にとっては問題だ。

やたらと汗をかき、クーラーで冷やすことで腰を痛める原因になり、

同様に肩のコリも辛くなる。電気代やシャワーの回数が増えることに

よって水道代などの光熱費も跳ね上がる。


夏には良い思い出が全くといって無い。

忘れたくなるようなイヤなことが多くて生物学上の防衛本能によって

記憶が消去されたわけではない。

単に暑くて呆けている時間が多いだけだ。つまり、覚えようとする

努力を怠っているに過ぎない。夏に出会った人の顔や名前はおろか、

何処で何のためにあったのかも定かではない。

このまま温暖化が進むと個人的には非常に困るのである。


昨日近所の古着屋で長年探し求めていた「赤いシャツ」を発見した。

そのブランドの商品が売られていることを知って探し続けていたワケ

ではなく、単純に頭の中に「こんな赤い色の、こんなシルエットの、

こんな襟振りの長袖シャツ」というイメージというか妄想みたいな

モノがあり、それにほぼ完全な形で合致する「赤いシャツ」だった

から「発見」なのである。買い求めたものはあるブランドメーカーの

シンプルなシャツで、袖や袖口の縫製が流石に日本製だけあって素晴

らしい出来。


特筆すべきはその「赤い色」である。


赤の無地だったら何でも良いワケではない。

「赤いシャツ」ならユニクロやZARAなんかにあるんじゃないの?と、

見る向きもあるようだが、意外にというか当然というか、シンプルな

「赤いシャツ」などそうそう売りになんか出されない。というか、

企画化・製品化がされない。

ましてや発色の美しい「赤」(細かくいえばまさに緋色)はまず以て無い。

と断言する。


しかしこの「赤いシャツ」は非常にデリケートな染色加工が施されていて、

・中性洗剤で手洗い(DRY不可)

・長時間の水濡れは御法度

・色写りがあるため他の衣類とは分けて洗濯

・脱水は短時間

・陰干しすること


以上のように制約が厳しい。

とほほなワケだ。

さして高価なモノではないが、どのようになっても着倒してやる。

面倒だけどね。これは良い夏の思い出になりそうだ。


下北沢にて

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このページは、press_4dmode1が2010年6月27日 19:20に書いたブログ記事です。

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