雪景色バリウム

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今年の東京は珍しく雪が舞う。

今朝目が覚めてカーテンを開けると、ほんのり雪化粧の街。

子供の頃から、雪が降ると何故かワクワクしたものだが、

大人になってもそれは変わらない。

雪国で生まれ育った人には何の感動もないと思うが、滅多に

雪など降ることのない関西生まれの私としては、雷・颱風・雪

とくれば無条件に心が躍るのである。

ただ、東京での雪というのは、やはり困りもので、交通機関が

簡単に麻痺してしまうことを考慮し、いつもより15~20分は

早く出かけないと仕事の時間に間に合わなくなる。

年々寒さが堪える身になってきているのだが、やはり熱いだけ

が取り柄の夏より、美しく街を覆う雪が降る冬のほうが情緒が

あって良い。肩こりは酷くなるけどね。


ところで、本日は胃ガン検査とかでレントゲン車に乗った。

福利厚生の一貫だが、昨年の大腸ガン検査で、早期発見して

難を逃れた人もいるのだからバカには出来ない。

健康というのは、損なうのは簡単であるが、それを維持していく

ことは非常に難しい。100年前の平均寿命が50歳代であったと

いうのは合点がいく。


レントゲン技師から発泡薬剤と少量の水を促され一気飲み。

胃をガスで膨らませたところに、200ccほどの真っ白なバリウム

を手渡される。

「あまり美味しくはないですが一気に飲んでください。ゲップを

したらだめですよ。唾液を飲み込んで我慢してくださいね。」

と忠告を受ける。

レントゲン台はぐるぐる回転して、自分自身もぐるぐる台の上で

転がって胃の中の消化吸収されないバリウムを胃壁に塗りたくる。

アタマを下にした状態で何度か

「はい!息を止めて〜」とマイクからの声。

さすがに気持ち悪くなってきて、何度か嘔吐しそうになったのだが

必死にこらえて2分間。

しかし、地獄はそれから後に襲ってくる。


レントゲン技師「便秘気味ですか?」

私「いえ」

レ「まぁ、い1錠でいいと思いますが一応下剤を2錠出しておきます」

私「はぁ」

レ「水をたっぷり飲んで、これを飲んでください。バリウムが残ら

  ないように…」

私「どれくらいで効くんです?」

レ「ま、2時間ほどから遅くて8時間ですか」


ということで、2錠とも500mlの水と一緒に飲み下した。

効果覿面。2時間どころか、30程で第一陣に見舞われた。

それからというもの、30分〜1時間おきにトイレの便座に座ることになる。

便座に座る合間に仕事してるような感じである。

「そういえば、去年も一昨年も一昨々年もこんなんだったなぁ」と思いつつ、

これはこれで身体の中が綺麗に掃除されるような、勝手な思い込みだが、

体内の毒素を排出するデトックス感を味わえる。

胃腸の掃除だと思えば一日苦しむくらいどうって事はない。

どうせ来年も2錠飲むんだから。


下北沢にて

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このページは、press_4dmode1が2010年2月18日 22:36に書いたブログ記事です。

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