プレゼント2
昨日、あんな事を書いた手前、少し気になって暫く音沙汰のない奴の
事務所に電話してみると、若い社員が電話口で、Mはタイに出張中だと
早口でまくしたてる。
そう、今空港が封鎖されているタイである。
私「Mのやつ大丈夫なん?」
若僧「昨日電話ありましたから大丈夫だと思いますよ〜」
私「でも、出国できないんじゃないの?」
若僧「ヘッヘッヘッ、そうなんすよ〜」
私「フッフッフッ、タイヘンやね〜」
若僧「クックックッ、カンタンには帰ってこれませんからね〜」
私「ヒッヒッヒッ、ヤバイよな〜。心配だろ〜」
若僧「ケッケッケッ、もう心配で心配で夜も眠れません!よね〜」
私「ギャハハハ、ソリャそうだろ〜。寝てられんよな〜」
と、二人電話口で、Mのことを心の底からおもんばかった。
まぁ、ヤツのことだからいずれ戻ってくるだろうが、変な手土産だけは
勘弁して貰いたい。
しかし、私などはまだましな方である。
なぜなら、前述の若僧君の狭いワンルームには、Mの買ってきた
お土産と称するわら人形、像の彫り物、看板、船の舵、マドロス人形
(高さ1200mm)、50cm四方もあるガルーダの置物、瓶、壺……。
数え上げれば枚挙にいとまがない。彼の生活にまったく関係ないモノで
埋め尽くされている。
そりゃ心配もするよな。
ちなみに、写真のT-シャツもMの中国プレゼント。
某コンビニのロゴマークにinchesをつけて、着て歩けば、
「俺は7インチもあるんだぜ!」って意味らしい。(1inch=約2.5cm)
下北沢にて