崩壊する新建築
仕事帰り、久しぶりに自宅の近くにあるディスク・ユニオンへ行くと、
EINSTURZENDE NEUBAUTEN(アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン)
のCDが目についた。ファーストアルバムから最新作(って言ってもいつ頃
なんだろ?)まで全作品が列んでいた。
いやー、懐かしい!ひょっとして今までCD化されてなかったのかな?
よく知りませんが、これまでCDショップで見たことなかったように思います。
で、一番気に入っていたサードアルバム「Halber Mensch(半人)」を
すぐさま買い求め、i-Pod(旧式)に叩き込んだ。
ノイバウテンといえば、80年代におけるインダストリアル・ノイズの重鎮。
私にとってドイツのバンドとしては、クラフトワークを上回るインパクトを
受けたバンドです。
ステージを削岩機(彼等にとっては、これ、楽器です)で穴だらけにして
ぶっ壊したとか、演奏(というかパフォーマンス)する土地、土地で鉄板や
ジャンク、廃品などを収集し、それを音源楽器として使用するとか。
日本公演の時も噂を聞いた会場側が敬遠し、使用させてくれる会場が
なかったため、新聞広告を出してパフォーマンスが出来る会場を探したとか。
およそ、通常の音楽産業やロック系のバンドでは起こりえない、範疇を超えた
伝説を80年代に残したんですね。
そのへんにいる凡百のパンクバンドなんかより、全てにおいてその存在が
私にはパンクでした。
「Halber Mensch(半人)」は、プロデュースがディペッシュ・モードや
ニック・ケイブなんかも手掛けたガレス・ジョーンズ。この人はすごく
丁寧に、当時の機材では難しいであろう音質を見事に拾い上げてます。
先の2枚のアルバムよりは聞きやすい?かも
EINSTURZENDE NEUBAUTEN(アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン)
って、「崩壊する新建築」という意味です。
下北沢にて