EINSTURZENDE NEUBAUTEN
前の話に戻るけど、
ノイバウテンの`85年日本公演は東京と京都で行われたと記憶して
いるんですが、京都の太秦映画村のスタジオ(といってもでっかい倉庫
みたいなところ)に、見に行きました。
確か中垣氏、梗嬢も一緒だったかな?
所謂コンサート会場的雰囲気とは違い、薄暗い大きな倉庫に、
ステージらしきモノが組まれ、ステージにはがらくたや廃品がどっさりと
オブジェの様に積まれ、そこで何が行われるのか見当もつかない有様。
何故かというと、当時、ノイバウテンのレコード自体があまり出回ってなく、
関西では「はなたらし」や「非常階段」といったグループが出てきてた
ように思いますが、雑誌媒体情報だけが先行していて、ノイズ系だとか
インダストリアル系というカテゴリーもまだ一般には知られていない状況下。
彼等は始まりと終わりくらいしか決めごと、或いは合図があるだけで、
後はずっと即興で叩き、割り、壊し、叫んでいたように記憶している。
このときに見たライブパフォーマンスが、今の自分自身の指向性に
大きな影響を与えたのではないかと思います。
以前書いたSTOMPやBLUEMAN GROUPが好きなのは、ノイズ
パフォーマンスを上質のエンターティメントに昇華・確立しているからに
他ならないのではないか…と。
私は、その太秦映画村のスタジオ倉庫の左後方にあった
「大魔神」(映画ね。それに出てくる巨大な張りぼて)の足下で、
叫び続けるブリクサ・バーゲルトに見入っていました。
下北沢にて