火災報知器のベルがけたたましく…
メールを打っていたら、急に火災報知器のベルがけたたましく鳴り始めた。
何事か!?とベランダに出ても焦げ臭いニオイはせず、ドアから通路を窺っても
煙らしきモノは漂っていない。
しかしまぁ、もしものことを想定し、着の身着のままにボアジャケットを羽織り、
ケータイと煙草と財布をポケットに忍ばせ、マンション階下へ降りた。
ファサード近辺には既に何人かの人が集まり、
「どうしたらいいの?」
「何処へ電話したらいいの?」
「貴重品は持って出たほうが…」
などとほとんど初対面にもかかわらず、言葉を交わす。5分ほどしてすぐ近くの
警察官が駆けつけ、事情を聞き始めた。
その頃には、マンションの住人殆どが階下へ降りていたようだった。
火災報知は1Fと7Fに異常があったことを
示しているらしく、警官と一緒に私を含めた年長者3人が7階まで案内することに。
何処の部屋も異常が無く、再び階下へ降りたときには消防隊員が2名駆けつけていた。
消防隊員も最上階から調べて回ること30分、特に異常は見あたらないということで、
誤作動ではないかという説明が、住人に対してなされた。
それにしてもこのマンションこんなに人が住んでたんや、と思うほどいろんな人が
いて、年配の方から若い人、外国のひとまで。
数人はエレベーターですれ違った記憶がある人もいるけど、殆ど見たことない人
ばかり。
手持ちぶさたで調べが終わる迄の間、住人の内に、同じ理由で寒空の中に放り出
されたという共通項が、不思議な連帯感を形成し始める。
ほんと不思議。
皆さんお互いに距離を置きながらも何かしらの連帯感みたいなモノが漂っていて
初めての顔合わせ。ご飯を食べた後で眠たかったので、眼が覚めましたよ。
それにしても大事に至らなくて良かったですよ。
折角プリントしたカード燃えちゃったらコトですからね。
空気が乾燥しています。皆さん、くれぐれも火の元にはご注意を!
下北沢にて