L'autre ville 顛末

数年前にロシアの北部narjan-mar(ナリアン・マール)という街でワークショップとコンサートをやったのでした。フランスやモロッコのスタッフ／メンバーとモスクワで待ち合わせ、国内便に乗り込んだのですが、モスクワからnarjan-marまでの直行便はないので、途中でもう１回乗り換えです。ロビーでマラケッシュのミュージシャン、ユセーフと「ここはどこなんだっけ？」と話していて、２人ともどこにいるのかわからず「L'autre ville」（どこかの街）となったわけです。narjan-marで２週間、寒さと古い官僚制の名残り（まずいレストランを含む）にかなりうんざりした後に引き揚げる途中、飛行機の乗り換えでまたもや同じロビーでユセーフとお茶を飲んでいて、ある瞬間２人同時に「L'autre ville」と言って大笑いしたのが、旅の結末でした。写真はガンブリというモロッコの楽器を抱えるユセーフ。
青ヴァイオリン