M 9.0

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つい先程、気象庁からM 8.8からM 9.0へ訂正の発表があった。

とんでもない数値であるようだ。

甚大な被害の情報を見聞きしていると、声も出ない。想像を遙かに

超える未曾有の危機に陥っている。

地震が起こってからそろそろ48時間が経とうとしている現在でさえ、

被害者の全体像が未だ見えていない状況だ。東北の太平洋側沿岸部を

中心に、北海道や青森の沿岸部まで、壊滅的な被害になってしまって

いる。

 

原発や石油コンビナート、家屋の火事など二次災害も平行して広がっ

ている。それと同時に、中国やドイツ・スイスそしてアメリカなどか

ら救援の援助隊が到着している。


これは国家的危機なのだ。

国家的クライシスというのは、何も戦争だけではない。

自然災害もそれに当たる。メンツや建前より、まずは人命を救助し、

一人でも多くの安否を確保しなければならない。そのためにそれぞれ

が出来ることはなにか?ということを冷静に考えて行動に移すべきだ

と考える。


まずは節電。電気の使用量をしっかりコントロールし、被災地に電気

が行き渡るようムダな施設の照明やエネルギーの浪費は控えなければ

ならない。これから一週間は、商業施設のライトアップ、お遊びのイ

ベントや芸能に関する使用は、徹底して中止すべきである。

病院や医療施設・介護施設等に潤沢に使えるよう配慮する必要がある

からだ。そうしないと助かる命も助からなくなる。遊びではないのだ。


それと、大規模な余震が起こる可能性も否定できない。

高いところにあるモノは全て床の低い位置に降ろし、就寝中に強い揺

れが起こっても頭を守れるようにしておくべきだ。特に一人暮らしの

多い東京では、自己防衛するしか誰も守ってくれない。冷静に自らの

安全を図る必要がある。誰しもが安全であるというわけではない。

枕元には常に貴重品袋を携えておき、何があっても直ぐに動き出せる

よう対応しておくことが必須である。


そして弱者にはしっかりと手を差し伸べるのが、ヒトがヒトである所

以だということを臆面もなく態度と行動に表すべきである。

何も恥ずかしいことではない。

特に男は言われなくてもそうしなければならない。それは義務だと考

えるべきだ。回りの環境と情報をしっかり取って分析し判断すべきで

ある。


激甚な被害を被った被災地にボランティアに向かいたいという方も多

いだろう。そして、身内がそこに残されて心配している方も多いと思

われる、がしかし、今は行くべきでない。軍隊やレスキュー、医療の

プロに任せるべきだ。

なぜなら現状はまだまだ危険であり、現地に移動すること自体が、航

空機や船舶を使わない限り、ライフラインを塞ぎ、救援の邪魔でしか

ない。

一般人のボランティアが、もし現地に行けたとしても、そこでできる

ことなど何も無いのだ。救援用の食料が無意味に消費されるだけで、

このようなどさくさに紛れて現地に赴く輩は、朽ち果てた自販機を荒

らすような盗人みたいなヤツらだ。


音楽やアートに今できることは何もない。徹底して無力である。

しかし、必要とされる時期が暫く先の事であるというだけで悲観する

必要は無い。


下北沢にて

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このページは、press_4dmode1が2011年3月13日 14:27に書いたブログ記事です。

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