守護の碑
mode1(小西健司・横川理彦・成田忍)が2年半振りにリリースする
この「DENKMAL」には多才なゲストに参加して頂いている。
既に告知されているように、平沢進氏、中野テルヲ氏、折茂昌美氏、
川喜多美子氏、そして福岡ユタカ氏と、普通なら出会うことの叶わない、
集まることが有り得ないゲストである。
発売前ではあるが、この場を借りて厚く謝辞を述べておきたい。
4−Dは常に増殖し、浸食し、収縮し、回転し、無責任に予想を裏切り、
思わぬところに落とし穴を掘り、笑いながら逃げ、予期しないところに
再び現れたりする。それはある時にはビートであったり、水の流れる音
であったり、囁き声であったり、鳥の囀りかもしれない。
また今回のアルバムにはEP-4の佐藤薫氏に「守護の碑」というライナー
ノーツを寄稿して戴いた。私の数少ないカリスマでもある。
これはひとえにスタッフの尽力と快く引き受けてくださった氏のおかげ
であるが、この原稿を受け取りグラフィックに変換する際、何度も何度も
読み返し、ほんの僅かではあるが氏の言わんとするところが感じ取れた
ように錯覚している。この錯覚が楽しくて堪らない。
特に最後の5行には、鳥肌が立つほど自分自信の何かが反応していた。
上記のメンツに佐藤薫氏である。1枚のアルバムに、これだけの名前が
同時にクレジットされるのは、これが最初で最後だろう。
80年代、90年代、0年代でも有り得なかった集合体となり得たこのアル
バムに関わることが出来たのは、僥倖と言うほかない。
是非一聴していただきたい。
下北沢にて