ACIDMAN
ビジュアル系レディースバンドの体験談を新年明けに載せたついでに、
最近しこたま気に入っている日本人バンドの事を書くことにした。
若い人、といっても20〜30代前半が主なリスナーだと思うのだが、
たまたま、ACIDMANというバンドのPVをケーブルテレビで昨年の
9月に観た。このバンドのPV特集をやっていたのである。
そして、この映像がどれも素敵で質感が有り、カッコいいのである。
美観とか趣味の問題になってしまうのであるが、「あっ、わかる、
わかる」って感じの映像で、曲の内容とすべからく合致しているわけ
ではないのであるが、いま私達が生きている世界はこんなにも悲しく
美しいのだと低予算ながら美味く見せている。PVは曲を、つまり
CDを販売するための手管なのは周知の事実であるが、映像に彼等が
曲と詞を付けたようなきらいも伺える。
その中で特に気に入った英語詞の楽曲が聴きたくて、昨年の秋に渋谷の
タワレコにわざわざ出向いた。
映像が私にとってはとても印象的だったので、やられてしまったわけで
あるが、楽曲として気に入ったのはそのPVの曲ではなかった。
3ピースバンドで荒削りな音づくりなのだが、そこかしこに非常に
繊細な仕事を聴くことができて気に入っている。
ナマっぽくて、僅かにリズムがずれたりするように聞こえる箇所も多々
合ったりするのだが、その微妙な、僅かなズレが耳に心地良い。
決して、柔らかくソフトな音楽でなく、ハードで重いのだが、すんなり
聴けてしまうのである。
有る意味ありきたりのロックバンドなのだが、身体に流れる血を熱く
させる何かを持っているンじゃないかと感じる。
似たような他のバンドには私は何も感じないので、自分が何を気に
入っているのか、時間をかけて探ってみるのも面白いだろうと思う。
そういや、下北駅のでっかいビルボードに彼等の広告がでてたなぁ。
と数ヶ月してから気が付いたのを思い出した。
下北沢にて