Pandemic
この5年間、まことしやかに騒がれていた新型インフルエンザの
活性化が、いよいよ本格的になってきたようだ。
一番警戒されていたのは中国で発症していた鳥インフルエンザで
あったが、予想外というか想定外というか、中米メキシコで猛威を
奮い始めている。共産圏でのこういったケースでは情報を隠蔽して
しまうので、発症している正確な統計や発症経路を遡るといった究明は
殆どされていない。鳥だろうが豚だろうが人が死のうが、焼いて終わりである。
現在のところ、ウイルスはまだ発展途上の段階であるようだが、今年の
年末あたりからは、かなり気を遣わねばならない社会情勢になることは
間違いないだろう。
もともとこういったウイルスのPandemicが憂慮され始めたのは、
一部の国や地域を除いて、自国利益のために貿易を活発化させるため、
USAが世界中にグローバルスタンダードという新興宗教的呪詛の名の下に
世界戦略を行ったことが大きな一因である。我々もまたそれに乗り、多大な
エネルギーと食料を消費・浪費しているツケとして、このことに対処して
いかねばならない。人やモノが地域的環境を無視して流通するということは、
経済的な幸せを運ぶと同時に、それと同等の負荷も背負い込むことになる
のは自明の理であり、面倒で恐ろしい世界になったものだなぁ、と、つくづく
思い知らされる。
反グローバリズムの考え方に、必ずしも迎合するつもりは微塵ほどにも無いが、
固有の生態系を崩したり(琵琶湖のブルーギルとかね)、その土地や地域に必要性
が無いモノをどんどんトレードするというのは、やはり侵してはならないものが
存在するのだという、生き物としての原則に抵触するのだと感じる。ツマリ、
経済性の前に”生き物としての原則”が必要なのではないかということである。
何れにしても、もう始まってしまったのだから対応していくしか方法は無い。
低レベルなメディアも、泥酔して裸族となった中年アイドルタレントをヤリ玉に
上げてる場合じゃないと思うが。
下北沢にて