ブラザーズ・クエイの幻想博物館①
ブラザーズ・クエイの新作公開記念、クエイ映画祭「ブラザーズ・
クエイの幻想博物館」を観に行ってきた。
チケットを購入して一服しながらケータイを見ると成田氏からメールが
入っていた。
渋谷の宮益坂を登り、246を渡ってシアター・イメージ・フォーラムへ
チケットを買いに行く途中、現在プロデュース中のバンドのリハーサル
に付き合うため、バスに乗っていた成田氏に目撃されたらしい。
東京って狭いね。
ここでこんな風にタイトル付けてるってことは、まぁ、当然オススメ
したいがためであって、下記のURLで内容を確認してもらえればよい
のであるが、兎にも角にも私好みの映画であり、映像的に非常に美しく、
また、神秘的なムード満点の映像である。
例えば、チェコの人形(パペット)アニメ作家ヤン・シュヴァンクマイヤー
からの影響下にあるダークなコマ撮りアニメ、光と影をものの見事に
コントロールしたスタジオ作品。大道具やセットがシュールで一切言葉が
存在しないモダンバレエのダンサーを演者に据えた映像……等が本日観た
CとEのプログラム。
近日中にAとBのプログラムも観に行く予定である。Dプログラムは時間
的に行けないかもしれない。
実はこの映画を観にいくことにしたのは友人からのメールがきっかけ。
多分私好みだろうということで進めてくれたのである。
今日観たプログラムには無かったのであるが、何年も前にNHK衛生放送
で「ストリート・オブ・クロコダイル」は観たことがある。その時は目が
TVに釘付けになった記憶があり、今日もしっかりと嵌ってしまったという
次第である。
粗めのぼやけた映像、コントラストの強さ、音楽の素晴らしさ、言葉と
いうコミュニケーションを使用しないフィジカル(この場合、人形も含む)
な表現、デ・キリコに通じるかのような空間、アンティークでレトロな
1900年代前半のイメージ、人体解剖模型、錆びて薄汚れた人形、シンプル
で且つ細部にわたる絵画的映像処理……。どれをとっても見事で美しい。
安っぽく言ってしまえば、耽美的(ちょっと違うんだけど)でエキセントリッ
クなアート感溢れる作品。←ほんと安っぽい表現になってしまった。
また近日中に、気が向いたら続報打ちます。
イイゾ!
「ピアノチューナー・オブ・アースクエイク」公開記念
クエイ映画祭「〜ブラザーズ・クエイの幻想博物館〜」
場所:シアター・イメージ・フォーラム
監督:ブラザーズ・クエイ
イベントURL:http://www.ukjapan2008.jp/events/20081004_100379j.html
新作映画のURL:http://www.quay-piano.jp/
下北沢にて